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    「福島周辺地域における土壌と食品の汚染、続く」在日フランス人向け公報・IRSN(4月29日)

    フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は4月29日、日本在住のフランス人向けに「福島第一原発事故に関する公報(5)」を発表しました。4月20日に発表された前回の公報とそれほど変わっていません。すなわち、土壌汚染と食品への汚染は依然深刻で、これからも当分続きそうです。尚、ストロンチウムが検出されています。

    福島県周辺地域への渡航については、重要な所用が無い限りは控えることを勧めています。福島原発事故以降ほとんどのフランス人がフランスに帰国したことを考慮すると(そのうちの幾らかは日本に戻って来ているとは言え)、「重要な所用を持つフランス人」は日本国内にはそれほどいないことが考えられます。以下、要約です。


    1. 原発事故の状況
    福島原発第1~3号基ついては依然深刻な状況が続いている。東京電力が第1号基で実施し、今後第2・3号基でも実施を予定している窒素ガス注入により、大気中に新たな放射性物質が排出されることが予想される。以下、4月20日の公報に同じ。


    2.空気中の放射性物質
    4月20日の公報に同じ。空気中の放射性物質の量は所確実に減少しており、東京で1時間当たり80ナノシーベルトを観測。これはフランス国内の多くの地域における数値にも匹敵する。


    2. 土壌の汚染
    京都大学および広島大学による合同調査によると、3月31日現在、福島原発周辺地域の土壌は深刻な放射能汚染を被っており、ヨウ素131については3,250,000ベクレル/平方メートル、セシウム137については2,220,000ベクレル/平方メートルを観測した。下記は、最新の4月25日までのデータをまとめたもの。

    表:4月19日から25日にかけて土壌に堆積した放射性物質の量
        ヨウ素131(ベクレル/平方メートル) セシウム137(ベクレル/平方メートル)
    福島県  40                 140
    茨城県 120                 190


    3.野菜と魚介類への汚染
    福島原発周辺地域で産出される食品、特に葉野菜には深刻な汚染が見られる。

    表:葉野菜における放射能汚染
        測定日 ヨウ素131 セシウム134&137
    福島県 4/18  120    5400
    茨城県 4/21  140    180
    出典:厚生労働省

    表:キノコにおける放射能汚染
        測定日 ヨウ素131 セシウム134&137
    福島県 4/14  3500    6300
    茨城県 4/20   20     48

    福島県内、特に飯舘村については高い放射能濃度が観測されている。

    福島県内ではストロンチウムによる汚染も見つかっている。飯舘村と浪江町ではストロンチウム89が土壌1キロ当たり13~260ベクレル、福島原発から40キロ~80キロの地域においては野菜1キロ当たり12~61ベクレル検出されている。

    魚介類については、イカナゴ類について未だ非常に深刻な放射能汚染が見られる。


    3. 勧告
    福島原発事故による大気中への放射性物質の排出により、主に福島、栃木、茨城、宮城の各県の地域において深刻な汚染が引き起こされている。以下の勧告は、放射線を浴び土壌に堆積する放射性降下物による汚染にさらされる危険をできる限り減らすためのものである。

    今日では、空気中の放射性物質による被曝よりも、放射性降下物に汚染された食品の摂取による被曝が主な注意の対象となる。

    3.1 食品の摂取に関する勧告
    IRSNは下記を勧告する。
    ・生産地や放射線濃度が分からない生鮮食品(特に葉野菜)については長期間の摂取を控える。
    ・福島周辺5県(福島、栃木、茨城、宮城、群馬)で3月11日以降に生産された生乳を子どもに与えない。

    3.2 放射性降下物の影響が最も高い地域(福島周辺地域)に住む者への勧告
    ・福島、宮城、茨城、栃木の4県については、不要に放射能を浴びたり放射性降下物による被曝を受けることを避けるため、重要な所用以外での渡航を控える。
    ・福島県の北東部4分の1に相当する地域への渡航については渡航しないよう強く勧告する。特に福島原発から40キロ以内の圏内については、火急の所用が無い限り渡航しない。火急の所用で渡航する場合には、厳密に必要最小限の滞在時間に限ることとし、下記の勧告を厳守するとともに、渡航者を大人に限ることとする(子どもは渡航しない)。
    ・宮城、茨城、栃木の3県については、これらの地域に住む者で、重要な所用がある場合には、下記の注意事項を全て遵守することを条件に渡航できることとする。

    3.3 IRSNの勧告事項
    ・乳児・幼い子どもの食事にはボトル入りミネラル・ウォーターを使用する。
    ・自宅の家庭菜園から収穫した野菜や、家庭で飼っている家畜動物を食用に用いるのを最大限に控える。
    ・野菜や果物を食べる前に、注意してよく洗う。
    ・無意識に手が口に触れて汚染が起きないよう、ポンプ式容器に入った液体石けんで手を定期的に洗う。
    ・靴を家の中に持ち込まない(特に雨の日は注意する)。
    ・濡れた雑巾で床を定期的に拭く。
    ・換気扇や通気口を洗う。
    ・家具、カーペット、敷物の表面に定期的に掃除機をかける。掃除機の中袋を定期的に交換する。

    IRSN「福島第一原発事故に関する公報(5)」 4月29日号(仏文)
    http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN_Residents-Japon_Bulletin5_29042011.pdf

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    フランスの方が細かく提示してくれていいな。
    日本政府はなんにも提示しないよな。


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