年に3回しか食べるべきでない?養殖サーモンの危険性
サーモンのすしに脚光=高品質のノルウェー産が人気
ノルウェー産の養殖サーモンを使ったこだわりのすしを、秋のお薦めメニューとして売り込む店が増えている。鮮度や味の良さに加え、円高メリットによるお手頃価格もあって人気を集めている。
回転ずしチェーンの銚子丸は10月中旬まで、同国から空輸した生サーモンを使った特売イベントを開催。にぎりずし2個を通常より3割安い180円で提供しているほか、同国の人気シェフと開発した色鮮やかなサーモンの巻きずしなどを限定で販売している。
宅配すし大手の銀のさらも、「ハラス」と呼ばれる脂の乗った貴重な部位を使った「トロサーモン握り」を主役にしたセットを12月中旬まで設定。「上質なノルウェー産はうまみが強く、口に入れるととろけるような食感」(運営会社のレストランエクスプレス)とアピールしている。
各地のすし店が加盟する全国すし商生活衛生同業組合連合会でも「生産管理が徹底しているノルウェー産は、日本の伝統的なすし文化を伝えるには最適な素材」(同連合会)として同国産のサーモンに着目。加盟店でも積極的に扱う方針という。
ノルウェー産がもてはやされる理由は「水質が良く養殖魚特有の臭いが少ない」(輸入業者)ことや、最短だと水揚げ後1日半で店まで届く「抜群の鮮度」(銚子丸)などにあるという。円高の恩恵で「卸値は昨年より1割近く安い」(東京の卸会社)こともあって、今後も集客の目玉として出番が増えそうだ。
時事通信 10月1日(土)7時0分
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年に3回しか食べるべきでない?養殖サーモンの危険性
養殖サーモンは天然サーモンと比べ安価で、ω-3脂肪酸(オメガ-3しぼうさん)に富むという利点が知られていますが、混雑したせまい養殖場では病原体も多く、水質汚染も確認されています。また、身を天然に近い健康的なピンク色にするため染料を混ぜたエサを与えられている養殖サーモンも多いそうです。
「ω-3脂肪酸が豊富」という便益と「体内に蓄積された汚染物質」というリスクを分析すると、「天然サーモンの方が養殖サーモンより健康的な食べ物で、産地によっては養殖サーモンは年に3回以下しか食べるべきでないレベルの汚染物質を含む」と言えるとのこと。
詳細は以下から。
Wild Salmon Is Healthier Than Farmed
コーネル大学やイリノイ大学、インディアナ大学などによる研究では、さまざまな産地の養殖サーモンと天然サーモンの毒性レベル(PCBなどのダイオキシンや塩素系殺虫剤など)とω-3脂肪酸の含有量を測定し、リスク便益分析を行いました。論文はJournal of Nutrition誌に掲載されています。
その結果、養殖サーモンでは天然サーモンよりω-3脂肪酸の量が多いものの、汚染物質の量は10倍程度とその便益を相殺する以上に高く、研究者たちは「消費者はスコットランドやノルウェー、カナダ東岸産の養殖サーモンを食べる機会は年3回(3食)以下に抑えるべきでしょう。メイン州、ワシントン州およびカナダ西岸の養殖サーモンは年に3~6回まで、チリ産の養殖サーモンは年6回程度までを上限とすべきです。一方、天然のシロザケ(日本で一般に「サケ」と呼ばれる種)は週1回食べても安全と言え、ベニザケやギンザケは月2回程度、キングサーモン(マスノスケ)は月1回弱までなら安全です」とアドバイスしています。
養殖と天然を簡単に判別する方法としては、「アトランティックサーモン(大西洋サケ)」として売られているものはすべて養殖と考えてよいとのこと。野生個体群の減少を受けて大西洋でのサケ漁は現在商業的には行われていないためほとんど市場に流通することがなく、天然のタイセイヨウサケを食べるにはシーズンにカナダ東部などへ釣りに行く必要があるそうです。それに対し、「アラスカンサーモン」として売られるのはすべて天然。アラスカではサーモンの養殖は禁止されているため、養殖サーモンが「アラスカ産」として売られていれば、それは産地偽装ということになってしまいます。
日本では生鮮魚介類が養殖である場合には「養殖」の表示が義務づけられているそうです。加工食品の場合は表示義務の対象外ですが、天然であれば小売店ではアピールポイントとして必ずと言っていいほど表示するそうなので、「天然」と書いてあれば天然、書いてなければ養殖と考えてよさそうです。
GIGAZINE 2011年01月11日 19時15分21秒
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時事通信はなんで「銚子丸」や「銀のさち」の宣伝記事を書くのか。
ギガジンは養殖サーモンの危険性を書いているが、養殖サーモンの危険性は以前から言われ続けている。
カナダでは、少なくとも6~7年以上前から、妊婦に「食べるのは年に3回まで」と注意している。
サーモンの身がオレンジ色になるのは、海老やカニなどの甲殻類を食べていることから発色する。
川で養殖されたサーモンは白い身になってしまう。そのため、赤い色素をえさに混ぜて色付けしている。
海上での養殖も、網に覆われて海底の甲殻類を捕食できないため、同様に色付けしている。
色付け業者が色見本のプレートを何枚も持っており、その中の好きな色に作ってもらう。
養殖サーモンは身の色を奇麗に出す為に餌の中にカンタキサンチンという化学物質を用いている。
これは石油由来の合成物質で化学薬品会社から提供される色々な色合いの中から消費者が好む色を選ぶことが出来る。
カンタキサンチンは目の網膜に損傷を及ぼす危険性がある。
欧州連合の保健当局は飼料1キログラム当たりのこれらの薬品の使用基準を80ppmから25ppmまで下げることを計画している。
アメリカでは80ppm以内であれば目に害はないとしている。
日本では、宮城県を中心に行われているギンザケ養殖事業だけ。
2011年8月に岩手近海で鮭が大漁になったが、震災でいけす網が破れて逃げ出した養殖鮭だったため、養殖業者としては複雑な心境を語っていた。
サーモンに限らず、養殖魚の危険性は病気を防ぐために投与される抗生物質や石油由来の合成餌の危険性がある。
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ノルウェー産の養殖サーモンを使ったこだわりのすしを、秋のお薦めメニューとして売り込む店が増えている。鮮度や味の良さに加え、円高メリットによるお手頃価格もあって人気を集めている。
回転ずしチェーンの銚子丸は10月中旬まで、同国から空輸した生サーモンを使った特売イベントを開催。にぎりずし2個を通常より3割安い180円で提供しているほか、同国の人気シェフと開発した色鮮やかなサーモンの巻きずしなどを限定で販売している。
宅配すし大手の銀のさらも、「ハラス」と呼ばれる脂の乗った貴重な部位を使った「トロサーモン握り」を主役にしたセットを12月中旬まで設定。「上質なノルウェー産はうまみが強く、口に入れるととろけるような食感」(運営会社のレストランエクスプレス)とアピールしている。
各地のすし店が加盟する全国すし商生活衛生同業組合連合会でも「生産管理が徹底しているノルウェー産は、日本の伝統的なすし文化を伝えるには最適な素材」(同連合会)として同国産のサーモンに着目。加盟店でも積極的に扱う方針という。
ノルウェー産がもてはやされる理由は「水質が良く養殖魚特有の臭いが少ない」(輸入業者)ことや、最短だと水揚げ後1日半で店まで届く「抜群の鮮度」(銚子丸)などにあるという。円高の恩恵で「卸値は昨年より1割近く安い」(東京の卸会社)こともあって、今後も集客の目玉として出番が増えそうだ。
時事通信 10月1日(土)7時0分
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年に3回しか食べるべきでない?養殖サーモンの危険性
養殖サーモンは天然サーモンと比べ安価で、ω-3脂肪酸(オメガ-3しぼうさん)に富むという利点が知られていますが、混雑したせまい養殖場では病原体も多く、水質汚染も確認されています。また、身を天然に近い健康的なピンク色にするため染料を混ぜたエサを与えられている養殖サーモンも多いそうです。
「ω-3脂肪酸が豊富」という便益と「体内に蓄積された汚染物質」というリスクを分析すると、「天然サーモンの方が養殖サーモンより健康的な食べ物で、産地によっては養殖サーモンは年に3回以下しか食べるべきでないレベルの汚染物質を含む」と言えるとのこと。
詳細は以下から。
Wild Salmon Is Healthier Than Farmed
コーネル大学やイリノイ大学、インディアナ大学などによる研究では、さまざまな産地の養殖サーモンと天然サーモンの毒性レベル(PCBなどのダイオキシンや塩素系殺虫剤など)とω-3脂肪酸の含有量を測定し、リスク便益分析を行いました。論文はJournal of Nutrition誌に掲載されています。
その結果、養殖サーモンでは天然サーモンよりω-3脂肪酸の量が多いものの、汚染物質の量は10倍程度とその便益を相殺する以上に高く、研究者たちは「消費者はスコットランドやノルウェー、カナダ東岸産の養殖サーモンを食べる機会は年3回(3食)以下に抑えるべきでしょう。メイン州、ワシントン州およびカナダ西岸の養殖サーモンは年に3~6回まで、チリ産の養殖サーモンは年6回程度までを上限とすべきです。一方、天然のシロザケ(日本で一般に「サケ」と呼ばれる種)は週1回食べても安全と言え、ベニザケやギンザケは月2回程度、キングサーモン(マスノスケ)は月1回弱までなら安全です」とアドバイスしています。
養殖と天然を簡単に判別する方法としては、「アトランティックサーモン(大西洋サケ)」として売られているものはすべて養殖と考えてよいとのこと。野生個体群の減少を受けて大西洋でのサケ漁は現在商業的には行われていないためほとんど市場に流通することがなく、天然のタイセイヨウサケを食べるにはシーズンにカナダ東部などへ釣りに行く必要があるそうです。それに対し、「アラスカンサーモン」として売られるのはすべて天然。アラスカではサーモンの養殖は禁止されているため、養殖サーモンが「アラスカ産」として売られていれば、それは産地偽装ということになってしまいます。
日本では生鮮魚介類が養殖である場合には「養殖」の表示が義務づけられているそうです。加工食品の場合は表示義務の対象外ですが、天然であれば小売店ではアピールポイントとして必ずと言っていいほど表示するそうなので、「天然」と書いてあれば天然、書いてなければ養殖と考えてよさそうです。
GIGAZINE 2011年01月11日 19時15分21秒
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時事通信はなんで「銚子丸」や「銀のさち」の宣伝記事を書くのか。
ギガジンは養殖サーモンの危険性を書いているが、養殖サーモンの危険性は以前から言われ続けている。
カナダでは、少なくとも6~7年以上前から、妊婦に「食べるのは年に3回まで」と注意している。
サーモンの身がオレンジ色になるのは、海老やカニなどの甲殻類を食べていることから発色する。
川で養殖されたサーモンは白い身になってしまう。そのため、赤い色素をえさに混ぜて色付けしている。
海上での養殖も、網に覆われて海底の甲殻類を捕食できないため、同様に色付けしている。
色付け業者が色見本のプレートを何枚も持っており、その中の好きな色に作ってもらう。
養殖サーモンは身の色を奇麗に出す為に餌の中にカンタキサンチンという化学物質を用いている。
これは石油由来の合成物質で化学薬品会社から提供される色々な色合いの中から消費者が好む色を選ぶことが出来る。
カンタキサンチンは目の網膜に損傷を及ぼす危険性がある。
欧州連合の保健当局は飼料1キログラム当たりのこれらの薬品の使用基準を80ppmから25ppmまで下げることを計画している。
アメリカでは80ppm以内であれば目に害はないとしている。
日本では、宮城県を中心に行われているギンザケ養殖事業だけ。
2011年8月に岩手近海で鮭が大漁になったが、震災でいけす網が破れて逃げ出した養殖鮭だったため、養殖業者としては複雑な心境を語っていた。
サーモンに限らず、養殖魚の危険性は病気を防ぐために投与される抗生物質や石油由来の合成餌の危険性がある。
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